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ホーム > 共テレPARK > プロの撮影テクニック 第3回

プロの撮影テクニック

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このコーナーでは共同テレビ映像取材部のカメラマンが、日頃のホームビデオ撮影で役に立つ撮影テクニックをみなさんに伝授します。

第3回:「ニュース映像に学ぶ撮影テクニック」

これまで2回にわたってお届けしてきました「プロの撮影テクニック」。

「彼女」、「わんこ」をテーマに身近なものを使った撮影テクニックをご紹介してきましたが、みなさんのビデオライフに役立っていますでしょうか?
「"彼女"と"わんこ"の撮影はバッチリ!」という声を聞く一方で、それ以外の撮影シーンでもテクニックを教えてほしいというご意見がたくさん届きました。

ここで一度基本に戻って、撮影の基礎を学んでいきましょう。
撮影の基本であるニュース映像を例にとってその基本をお教えしていきたいと思います。

題して「ニュース映像に学ぶ撮影テクニック」

 

ニュースの撮影はあらゆる撮影の基本といっても過言ではありません。そのニュース映像を題材にしてプロの撮影テクニックを紹介していきたいと思います。
ニュースの新人カメラマンはよく「ひまネタ」と呼ばれるイベントや催し物の取材をさせられます。しかしこの「ひまネタ」も基礎がしっかりしていないと、ニュース映像としてオンエアできません。取材した素材は編集され、10カット前後で約1分程度の尺で放送されます。地方局では撮影、編集、ナレーション原稿を書くといった作業を全て一人でやるのが普通です。このコーナーをご覧になっている皆さんの中にも、撮影だけでなく編集ソフトを使って、作品をつくっている方もいることと思いますので、きっとお役に立てると思います。

 




ステップ1 ステップ2 ステップ3


さらに一歩進んだビデオライフをエンジョイできるよう、みなさんのお悩みに答える相談コーナーをご用意します!
日頃の撮影で悩んでいるみなさん、この機会にプロのカメラマンに相談して解決しましょう!

お悩みの内容がわかる具体的な撮影シーンをメールでお寄せ下さい

寄せられたお悩みの内容によっては動画でお答えします

【あて先】
onayami@eng.kyodo-tv.co.jp

【応募内容】
・お名前(匿名希望の方はペンネームを)
・具体的なお悩み内容
・撮影機材(例:ソニー HDR-HC9など)


<お悩み例>

・運動会や学芸会の子供を撮影するときのコツは?

・お誕生ケーキのろうそくを活かして撮影するポイントは? ・・・などなど

※お悩みに対する回答はホームページにて行います(個別の返信は致しかねます)
※不定期に更新していきますので回答までに多少時間がかかる場合があります





OKADAさんからのお悩み

人物を撮っても、ホームビデオ感が抜けず、プロっぽい映像にならないんです。
例えばドラマの1シーンを模倣しようとした場合もプロっぽくは仕上がりません。照明や、SETうんぬんは別として、役者が背景と同化しないで綺麗に撮る方法を教えてください。機材はSONY VX-1000で、ワイドコンバーターを使用しています。

お答えします!

まず、VX-1000をお使いだということですが、私たちもかなりお世話になった名機です。放送に民生機が使われだした先駆けとなったカメラで、ドキュメンタリーや情報バラエティー番組などで活躍してくれました。
アイリス、フォーカスはマニュアルで操作し、ズームはオートしかないので極力使わないようにしたりして、なるべく民生機を使っているということを悟られないように撮影していました。プロのカメラマンが持っているテクニックを駆使して撮影すれば、一般の人には見分けがつかない映像になることに、当時はプロである私たちも驚いたものでした。

VX1000(VX1000写真)現在は使われていませんが、名機です。

そのプロのテクニックのひとつに、被写界深度をうまく使いこなすということがあります。被写界深度とはピントの合う範囲のことで、被写界深度を浅くしたり、深くすることによって映像に深みが増し、被写体に強い印象を持たせるなどの視覚効果が期待できます。
では被写界深度が浅い映像と深い映像の違いを見てみましょう。

被写界深度が浅い映像 被写界深度が深い映像

被写界深度が浅い映像
一部分にだけピントが合っていて、背景がぼけている

被写界深度が深い映像
全体にピントが合っている

被写界深度は「レンズの絞り」「レンズの焦点距離」「被写体までの距離」の3つの条件を組み合せてコントロールできます。

「レンズの絞り」

絞りを開けるほど被写界深度は浅くなり、絞り込むほど深くなる

「レンズの焦点距離」

焦点距離が長いほど被写界深度は浅くなり、焦点距離が短いほど深くなる

「被写体までの距離」

被写体までの距離が近いほど被写界深度は浅くなり、遠いほど深くなる

さて、OKADAさんのお悩みに「役者が背景と同化してしまう」とありますが、ワイドコンバーターを使用しているため広角で撮影していませんか?ワイコンを装着して目一杯広角の状態ではなかなか背景はぼけません。被写界深度を浅くした画作りをすれば、背景をぼかして役者を浮き上がらせて見せることができます。

室内では照明のバランスにもよりますが、アイリスは開放近くに設定して、被写体と背景をなるべく離すなどして望遠系で撮影してみてください。

被写体・背景との距離が近い場合なかなかぼけにくい 被写体・背景との距離が近い場合なかなかぼけにくい

(被写体・背景との距離が近い場合なかなかぼけにくい)

被写体を背景から離し、望遠系で撮影するとぼけやすくなる 被写体を背景から離し、望遠系で撮影するとぼけやすくなる

(被写体を背景から離し、望遠系で撮影するとぼけやすくなる)

屋外ではVX‐1000内臓のNDフィルターを使います。それでも開放近くまで絞りを開けられない場合、外付けのNDフィルターを使います。ケンコーなど各メーカーからND2(1ステップ 一絞り)、ND4(2ステップ)、ND8(3ステップ)といったように各種類出てますので、あると便利です。ピーカンの場合はND8ぐらい使ってもいいぐらいです。

NDフィルターなし ND8を使用

NDフィルターなし

ND8を使用

私たちが使う民生機のカメラにも外付けNDフィルターは標準装備されている 私たちが使う民生機のカメラにも外付けNDフィルターは標準装備されている

私たちが使う民生機のカメラにも外付けNDフィルターは標準装備されている

いろいろと試行錯誤して撮影してみてください。