ADのつまみ食い日記

第5回 ADのつまみ食い日記

第5回

皆さんはじめまして!
私、松澤は、4月から伝統ある長寿番組「くいしん坊!万才」の担当になりました。
これまでADの貝原先輩は晴れてディレクターに昇格、諸々の引き継ぎを終えて初ロケ地・奈良に行ったのでした。「奈良なんて修学旅行以来ですよ~」「俺も」「僕も」「わたしも」なんて言ったり言わなかったり。
ところがアウチっ!先輩のように写真なんぞ撮ってる時間はないではありませんか!今まで僕が携わった番組とは全く違う収録スタイル。てんやわんやの連続、"つまみぐう"のもままならず、気が付いたときには本社のデスクにいて2週間が経っていたのでした。
しかしおぼろげながら脳裏をかすめるあの記憶、この記憶。味というものは意識がなくても覚えているようです。味覚とは強い記憶なんですね。


柿の葉ずしまず思い出されるのが1日目の柿の葉ずし。
奈良の郷土料理ということで有名なのだそうですが、私今まで食に興味がなく・・・。 見るもの食べるものがことごとく新鮮。 鮮やかな柿の葉の緑に白いすし飯、そこに押されている鮮やかなサーモンピンクのまさにサーモンとサバ。決してしつこくなく甘くしめたごはん。水分を吸収するのではなく、魚の脂とごはんの弾力を包み込む柿の葉。いとうまし。
茶粥次に記憶に残るのが2日目の茶粥。
スタンダードな茶粥を食したことのない私ですが、東大寺で作っていただいた通称「げちゃ」と「ごぼう」は非常に珍しいものであることは何となく分かりました。

なにせ粥を作っている途中で米を半分上げて、出来上がった粥とその途中で上げた米を一緒に食べたり別々に食べたり。つまり豆腐on湯葉orおから というようなものです。味はシンプル。
この食自体にお坊さんたちの森厳な精神が宿っているようで、心が洗われる思いでした。


大和丸なすそしてこの旅で僕の一番のお気に入り、大和丸なすです。
どーですか!デカいでしょう。爆弾みたいですね。この丸なすは実が詰まっていて煮崩れせず、何にでも使えるというシロモノです。(黒いけど)(笑)
「なすのカレー」に「なすのステーキ」「なすのピザ」そして「かんたんづけ」という超浅漬け。
普通、なすばっかり食べてたら飽きそうなもんですが、このなすに至っては問題なす。(笑)
やわらかく、それでいてしっかりしているなんて、人間の手本のようななすです。


アマゴ料理最後に思い出すのは五條で食べたアマゴ。
皆さんご存知ですか?アマゴ。川魚です。僕の故郷の長野にいるのか?いないのか?とにかく知りませんでした。川魚と言えばイワナ、広い川ならアユかニジマスでしたので。 川魚はいいですね。海の魚のように身がたっぷりあるわけでもなく、小骨ばかりですが、何とも言えないたくましさがあります。今ではその魚の顔なり頭を見ながら食べられる魚がどれほどあるでしょうか。つまり生き物としての魚の全身を感じられる魚です。スーパーに行けば切り身ばかり。しまいには自分が何を食べているのか分からなくなることさえあります。
その点このアマゴ、いかつい顔して、焼かれてもなお食らいついてくるようです。そいつをガブっとし、口の中で骨がバキバキ!身がホクホクして最高です!!
そしてこの旅で知った衝撃の事実。どうやら私は箸を持つのが苦手なようです。
正確に言うと「正しい箸の持ち方」ではない、というのです、みんなが。
試しに「正しい」と言われる持ち方で食べようと思ったら、夕飯のお通しを食べるのに10分もかかる始末。苦痛でした。
しかし、この伝統ある長寿番組「くいしん坊!万才」では、「箸入れ」という儀式があり、正しい持ち方に直さなければなりません。東京に戻って早速矯正グッズを購入。これで毎日矯正に励んでいるのです。しかし一人暮らしの悲しさ・・・、家でご飯を食べることなんてそうないわけです。そしてやっぱり中指が当たるんですよね、下の箸に。長いんですよ、私の中指。
それで正しく持てないのかなァなんて思います。 とにかく、次のロケではもっとつまみぐい、もっと写真を撮っていきたいですね。
次回の「ADつまみぐい日記」ご期待くださいませ!!

過去の記事