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ENTRY NUMBER 03
長編記事公開

2016年入社
第1制作部 アシスタントプロデューサー
M.T
制作実績
(番組名・順不同)
・絶対零度~未然犯罪潜入捜査~
・Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜 など
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テレビっ子から、テレビの裏側へ
物心ついた頃から、いわゆる「テレビっ子」でした。中でもドラマが好きで、CAや検事など、主演俳優が演じる職業一つひとつに憧れを抱いたことを覚えています。中でも印象的だったのが、フジテレビ系列で2003年に放送された『美女か野獣』。松嶋菜々子さん扮する報道番組のプロデューサーと福山雅治さん扮するディレクターとのやりとりを見て、テレビ業界に親しみを感じました。また、こうした想いを経て改めてドラマの持つ影響力に気付き、「今度は自分の手でドラマを制作してみたい」という気持ちを深め、共同テレビへの入社を決めました。
そんな想いを胸に飛び込んだテレビ業界でしたが、新人時代はミスの連続でした。一時期は「何が分からないのか分からない」ほどで、多忙ゆえ集中力を欠き、ミスをして怒られる。という日々を何ヵ月も過ごした記憶があります。今になって思えば簡単な仕事ばかりなのですが、当時は心身共に精一杯でした。
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今だから思う“怒られる”ありがたさ
振り返れば、当時の自分に足りなかったのは、やっぱり“場数”だったのだろうと思います。
失敗をする。先輩に教えてもらい、覚える。「次こそは失敗しないぞ!」と心に誓う。ところが、新しい現場に入ると別の失敗や異なる正解が待っていて、やっぱり怒られる…。そんな繰り返しでした。もちろん、上に付く先輩によってやり方も異なりますし、現場によって気を付けなければならないポイントも異なります。場数の少ない当時の自分は、そんな壁に直面する度に焦って戸惑って、とにかく“この現場をこなす”ことに精一杯。広い視野で物事を見られなくなっていたのだろうと思います。もちろん、それも大切な経験だったのですが。また、大きな声では言えませんが……撮影が続く中で睡眠不足の日も多くなっていました。そのことによるミスも増え、それでまた怒られて、落ち込んで…ということはザラにありました。
自分自身に後輩ができてからは、ふと「私も新人の頃、こんな風に先輩方に映っていたのかな?」と思うこともあります。私は誰かを叱るということが苦手なので、当時、私に面と向かって怒ってくれた先輩のありがたさを今更ながら感じる日々です。
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何でもやるから、何でも学べる
現在は、主にアシスタントプロデューサーとしてドラマ制作に関わっています。アシスタントプロデューサーの役割は幅広く、キャストの身の回りのケアやスポンサーサイドへの配慮といった現場業務や、編集に関わるスケジュールや段取り作成、さらには脚本会議への参加やリサーチおよびキャスティングをはじめ、撮影時には「飲食物やスマートフォンなど小物のブランドが特定されないようにする」などといった細かい作業もおこないます。
まさに、その現場ごとに求められるポジションを何でもやる存在なのですが、その分、ドラマ制作の醍醐味をまるごと味わえる仕事だとも言えます。役者はもちろん、監督や脚本家、プロデューサーをはじめ、関わる人は大勢。それぞれの視点を学ぶことができ、「自分ならどうするか」と考えるきっかけにもなります。また、何より嬉しいのがドラマを観てくださった方々からの反応。知人や友人から届く「面白かったよ」の声はもちろんですが、とあるドラマで公式SNSを担当した際に軽くバズった時は、驚きとともに広報の面白さを感じました。
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条件があるから、名作が生まれる
アシスタントプロデューサーとして実際にドラマを作る立場になったからこそ感じるのは、「作り手側になりたい」と思うことの大切さです。ドラマやテレビが好きなことはもちろん大切ですが、やっぱり「ドラマを観ることが好き」というだけでは、超えられない壁があります。ドラマを観ながら「自分だったら、脚本をこうしてみたい」「自分なら、このキャストにどういう人を持ってくるかな」といった、いわば“作り手目線”で考えることが好きな方は総じて長続きしていますし、良い仕事をされているように思います。
また、作り手が忘れてはいけない大切な視点が“受け手はどう感じるか”という点です。テレビに限った話ではありませんが「自分がやりたいから、やっちゃいましょう!」という簡単な話では、作品は作れません。「今の時代には、どんな作品が合っているのか?」「今の人たちは、どんな作品が見たいのか?」「この描き方はコンプライアンスとしてどうなのか?」「スポンサーにはこの表現は受け入れられないのではないか?」など、受け手にまつわるたくさんの制限や枠組みを考えることが求められます。それをマイナスと捉えてしまうととても窮屈な印象を受けますが、面白いものや趣向を凝らしたものを作るための“お題”のように捉えれば、名作を生み出すプロセスになり得ます。
夢は、いつか自分自身の好きな分野と世の中の人が求めるドラマが融合した作品を作ること。これからも、今を生きる人々に求められる物語を届けていきたいと思います。
※内容は、すべて取材当時(20年11月時点)のものです
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