第1回:「わんこをかわいく撮る方法」基本編

2011.04.26

このコーナーでは共同テレビ映像取材部のカメラマンが、日頃のホームビデオ撮影で役に立つ撮影テクニックをみなさんに伝授します。

身近にある意外なものを使い、撮影場所の環境を活かすことで何気ない映像にアクセントを加えてみましょう。ちょっとした工夫があなたの映像センスを磨きます!

「ブレ」を抑えるにはどうしたらよいか

わんこ撮影に限らず、全てのビデオ撮影で言えることですが、「ブレ」が多い映像は見づらいです。わんこと言う被写体はよく動くので、「ブレ」が出やすい被写体と言えます。

「ブレ」を抑えるにはどうしたらよいか、大津先生に聞いてみましょう。

大津先生

「ブレ」を抑えるには、三脚を使用するのが一番有効です。

が、わんこ撮影では、わんこがよく動くので、三脚をよきポジションに据えている間に、撮影チャンスを逃す可能性があるため、大抵の場合三脚は使用しません。(もう一つの理由として、三脚使用時の音が、わんこが嫌がる音となる可能性があるため)

ワイコンを装着したところ

ワイコンを装着したところ

まずはレンズです。

ワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)をビデオカメラのレンズ前に装着し、映像の画角を広げ、被写体に近づいて撮影すると、「ブレ」が目立たない映像を撮ることができます。

両手でしっかりと固定する

両手でしっかりと固定する

「ブレ」が目立たないカメラの持ち方があります。

まずは両手でカメラを持って撮影すること。左手をカメラに軽く添えるだけで、「ブレ」は大きく抑えられます。

わんこ撮影の場合は、わんこの目線が人間より低いので、ローアングルでの撮影が多くなります。ローアングル撮影時も両手でカメラを持ちましょう。

ひざの上にのせて固定

ひざの上にのせて固定

ローアングルでも両手で固定

ローアングルでも両手で固定

身近なものを使ってもカメラを固定できます。

カメラを固定できるものを探してみる

カメラを固定できるものを探してみる

例えばコンクリートの上で

例えばコンクリートの上で

地面に座ってカメラを構えれば、よりブレのない映像を撮影する事が出来ます。

地面に座って固定する

地面に座って固定する

靴を使って微妙なアングル調整も可能

靴を使って微妙なアングル調整も可能

あいさつをさせるにはどうしたらよいか

人間関係同様、人間対わんこの関係も初対面での第一印象が非常に大切です。

どうしたらわんこに対してよいあいさつができるのでしょうか?大津先生に聞いてみましょう。

大津先生

わんこに対してあいさつする際、カメラマンはカメラと共にわんこにあいさつします。

わんこの目線にあわせて、低い姿勢であいさつする

そのとき注意する点は、わんこの目線にあわせて、低い姿勢であいさつします。

屈むときはゆっくりと動いてください。

すばやく動くとわんこがびっくりします。

カメラのレンズをわんこに向けない

そして、カメラのレンズをわんこに向けないでください。

キラリと光るレンズを見てびっくりするわんこがいます。

わんこは一度びっくりすると、落ち着くのに結構時間がかかります。ま、人間と同じですね。

あいさつのとき、わんこは匂いを嗅ぎます。

わんこは匂いを嗅ぎます

カメラマンに対して、そしてカメラに対しても匂いを嗅ぎます。

それがわんこのあいさつです。なので、ちゃんと匂いを嗅がせてあげて下さい。

わんこの飼い主がいる場合

わんこの飼い主がいる場合は、飼い主にもあいさつしましょう。

そして、その挨拶はわんこから見える位置で行ってください。自分の飼い主とカメラマンは敵対関係にない、という姿を見て、わんこは安心します。

動きのないわんこの撮影の仕方

さて、挨拶が終了しました。早速撮影に入りましょう。

基本編では、リードで繋がれた状態での、動きのないわんこの撮影の仕方を、大津先生に教わります。

大津先生

撮影する際注意することは、わんこに近づきすぎないということです。

わんこに近づきすぎない  距離をとって撮影

甲斐犬(飼い主には常に従順。しかし他人には警戒心が強い犬)など触られたり、近づくことを嫌がるわんこや、人を怖がって吠えるわんこは、距離をとって撮影します。どれぐらいの距離をとるかは、そのわんこなりの安心する距離があるのでまちまちです。わんこの自宅の庭や、部屋の中でフリーのわんこの場合、自分の仕事は「番犬」だと思うわんこもいるので、かわいいからといって近づいたり、体を触ったりすることは注意してください。

手をわんこの頭上から差し出すことは止めてください

わんこを触るときは、手をわんこの頭上から差し出すことは止めてください。上から手を出すと叩かれると勘違いするわんこがいます。

手をわんこの頭上から差し出すことは止めてください

わんこを触るときはわんこの顔より下から手を出してください。

近づくことを気にしないわんこの場合は、わんこのそばまでいって撮影し、映像のバリエーションを増やします。(目や鼻や耳のアップを撮影する)

わんこの接写  わんこの接写  わんこの名前を呼ばない

カメラマンは、カメラ側にわんこを向かせたいがために、わんこの名前を呼ばないようにしましょう。わんこは名前を呼ばれると、呼んだ人に寄ってきてしまいます。咳払いや、猫の鳴き声を真似たりして、わんこを振り向かせましょう。

撮影時、カメラマン以外にも人がいる場合は、カメラマンの背後に居てもらい、わんこの注意を惹いてもらうと、わんこがカメラに向いた状態で撮影することが容易になります。

ローアングルでも両手で固定  わんこに近づきすぎない 

わんこ撮影でもっとも大事なことは、人間ではなくわんこのペース・習慣にあわせる、ということです。どんな映像を撮ろうかと考えるより、どんな映像が撮れるかを考えて撮影しています。「わんこの気持ちになってみる」「誰かの気持ちになってみる」難しいですが、大切なことですね。

散歩撮影の仕方は、次回中級編で!