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死との約束
番組概要
三谷幸喜×アガサ・クリスティー×野村萬斎シリーズ第3弾!
『死との約束』は、ミステリー界の女王・アガサ・クリスティー(1890年~1976年)が1938年に発表した長編小説だ。『死海殺人事件』のタイトルとして1988年に映画化もされているが、日本での映像化は初めてのこととなる。さらに、今作も舞台・映画・テレビドラマと数々の名作を世に送り出し、その作品の持つ魅力で日本中をとりこにしている「三谷幸喜」が脚本を担当。舞台を“巡礼の道”として世界遺産にも登録されている熊野古道に、そして時代設定を昭和30年に置き換えて執筆。三谷流の『死との約束』を作り上げた。
『死との約束』の主人公は、『オリエント急行殺人事件』『黒井戸殺し』に続き、狂言の第一人者、野村萬斎演じる名探偵・勝呂武尊(すぐろ・たける)。萬斎のドラマ出演は『黒井戸殺し』以来、約3年ぶりとなる。そして勝呂をとりまくキャストには、勝呂とは旧知の仲で、二人のラブロマンスの行方も気になる、勝呂にとっての“運命の女”、婦人代議士・上杉穂波(うえすぎ・ほなみ)役に鈴木京香、本堂家の人々に対し人並み以上の関心を持ち、勝呂の事件捜査にも積極的に協力する医師・沙羅絹子(さら・きぬこ)役に比嘉愛未、本堂家と行動を共にするどこかうさんくさい税理士・十文字幸太(じゅうもんじ・こうた)役に坪倉由幸(我が家)。さらに、穂波に随行する編集者・飛鳥ハナ(あすか・はな)役に長野里美、勝呂に憧れて捜査を依頼する警察署長・川張大作(かわばり・たいさく)役には阿南健治と、三谷作品にはおなじみの俳優陣も発表されている。
事件の被害者と事件の根幹に関わる、“本堂家の人々”のキャストには、数年前に夫を亡くして以来、未亡人として一家を束ねる本堂夫人役には、三谷作品には初参加となる松坂慶子。松坂が演じる夫人は、感情をむき出しにし、家族を思いのままに支配しようとする独裁者のような存在。本堂家の一家は皆、彼女の存在を好ましく思っていなかった。そんな中、家族旅行で訪れた熊野で、本堂夫人が遺体で発見される。死因は心臓発作だったが、腕には注射の跡が残されていた。本堂家の長男・本堂礼一郎(ほんどう・れいいちろう)役には三谷作品の常連であり三谷が最も信頼する役者の一人である山本耕史。山本が演じる礼一郎は、世間に対してどこか冷めていて、後ろ向き。シルビア・グラブが演じる礼一郎の妻・本堂凪子(ほんどう・なぎこ)は、そんな夫の態度を好ましく思っていない。本堂家に対しての距離の取り方も、相当な気をつかいながら微妙なバランスを保っている。そして、古い知人でもある本堂家の税理士、十文字に相談をもちかけているのだが・・・。次男・本堂主水(ほんどう・もんど)役には、市原隼人。市原が演じる主水は、幼い頃から夫人に支配され、外の世界をまったく知らずに育ってきた。そんな自分の葛藤を、旅先で声をかけられた沙羅に見透かされ、心を開き始める。長女・本堂鏡子(ほんどう・きょうこ)役には、堀田真由。堀田が演じる鏡子は、常に一家を気にかけ、家族円満を望んでいるように見える。夫人の厳しい態度にも努めて笑顔で応えるのだが・・・。次女・本堂絢奈(ほんどう・じゅんな)役を演じるのは、オーディションを勝ち抜いて選ばれた原菜乃華。原が演じる絢奈は、小さい頃から体が弱く神経質な性格だった上に、夫人の過度な支配のあまり、家族に対しても心を閉ざしてしまっている。亡くなった父親は本堂夫人とは二度目の結婚であったため、夫人と血がつながっているのは次女の絢奈のみ。それゆえに絢奈にしかわからない本堂夫人の一面もあるようだが・・・。市原、堀田、原は三谷作品には初参加となる。
「分からないのか、こうなったらもう殺すしかないんだっ」。それは、休暇中にホテルのバルコニーでくつろいでいた勝呂が耳にした言葉だ。三日後、本堂家を支配していた一家の母が死体で発見される。病死か?殺人か?その家族には誰にも動機があり、そして全員に彼女を殺すチャンスがあった・・・。名探偵・勝呂史上、最もややこしい事件の幕が、今、開く!全員の何気ない一言、一挙手一投足に一瞬たりとも目が離せない極上の推理劇が繰り広げられる今作!三谷作品ならではの豪華出演者の個性と演技がぶつかり合う。勝呂は、この難事件をどのように紐とくのか!?
出演者
野村萬斎
松坂慶子
山本耕史
シルビア・グラブ
市原隼人
堀田真由
原 菜乃華
比嘉愛未
坪倉由幸(我が家)
長野里美
阿南健治
鈴木京香
弊社スタッフ
プロデューサー
高丸雅隆
ディレクター
城宝秀則