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Team 共テレ

Vol.02

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入社10年目の同期が語る私たちの未来

共テレには日々、映像制作に打ち込む映像職人たちがいる。彼らに映像制作にまつわるアレコレを語ってもらう新チャンネル「Team 共テレ」。今日ここに集いし共テレ人は、映像制作の最前線で戦う入社10年目の同期たち。久々に集結した彼らは、各々のフィールドで活躍し、お互いの状況は、ほぼ知らないという。彼らは今、いったいどんなことにココロを割いているのか。後半は自分たちの未来、そして映像の未来。共テレに興味のある学生たちへのメッセージです。

私たちが描く私たちの未来

高橋:後半はまず、自分が3年後、5年後、10年後どうなっていたいかの話をするってことだけど…私たち本当に真面目な話をする同期じゃないんだよね(笑)。研修中も学生気分がぬけていなくて大丈夫なのかなって。30年後みんなで総務部に所属しようよ、とか言っちゃってて(笑)。

谷川:そうそう。最終的に全員総務に所属して原が総務部長になっていたらおもしろいよね、とか言ってた(笑)。

(苦笑)。

中野実際、3年後と仮定して一般的な35歳ってどんな状態なのかな?

若宮一般的な会社で言うと…課長?

小塙:リーダー職にはなっているだろうね。40歳くらいが課長なのかな。それでいうと私はこの前、部長と面談した時に「40歳までには結果を出しなさい」って言われたな。それで40歳までには自分の企画を通して、大きい売り上げの番組をヒットさせたいと思いました。部長から「40歳までっていうのは他の会社に比べたら優しい方だよ」とも言われて、ちょっとプレッシャーも感じている(笑)。短期の目標でいうと3年後にプロデューサーとして独り立ちかな。

中野私は子どもが小さいから「現場に出られそう?」って周りが気を使ってくれている状況ではあるけど、第1制作部で毎年やっている『10万円でドラマをつくる!』(※)に挑戦したい! 復帰する前に部長と面談した時に「今年の6月に撮るものがあるけど、参加する?」って言われて、「さすがにそれは無理です」って言ったけど、「いつかやりたいです」って伝えてはいて。

高橋:そうだったんだ。

中野育休中に自分でもオリジナルの企画をずっと考えていて。それを披露したりすると、周りが「良いね!」とか応援してくれて。ポジティブに受け止めてくれるんだな、あったかい会社だなって改めて思った。

小塙:企画の中身が聞きたい(笑)。

中野具体的には内緒(笑)。ただサスペンス系のものばかり考えていて、子育てでストレスが溜まっているから刺激を欲しているんだねって言われた(笑)。

小塙:そうなんだ(笑)。そういえば私、育休中も新年会に参加したのね。そこで「今年復帰できるかもしれません」って話をしたら先輩たちが「うちの番組においでよ!」とか「大丈夫、なんとかなるから!」とか、ポジティブなことをたくさん言ってくれて。そんな風に優しい言葉をかけてくれる先輩たちがいるなら戻れるかなって思った。

中野育休からの復帰は一つのハードルだよね。でも本当に共テレはあたたかく見守ってくれてありがたい。…ところでまだ技術のメンバーの話が聞けてないね。若宮さんとかどう?

若宮お、いきなりきた(笑)。私は部長面談で、「とにかく後輩の育成をしたい」って話をずっとしている。今、スローのオペレーターがいなくて共テレ内では2人でやっている状態で。私自身はもっと仕事の幅を広げていきたいから、そのためにはまず“人材”が必要だと思っているの。だから自分が次のステップにいくためにも後輩に今の自分の仕事を引き継がないといけなし、ここ1~2年の間で、まずは1人だけでもいいので、しっかりスローを育てて独り立ちさせることが目標かな。技術って特に役職とかはないから、このままずっと現場に立ち続けてスローを極めていきたいと思っているしね。

谷川:僕もずっと現場に立ち続けていたいって思っている。そのためには周りから信頼されて、自分に任せてもらう環境を作って、番組を持たせてもらうことだよね。しかし、技術は定着率が本当に低いよね。

若宮ある程度、技術が習得できたらフリーになりたがる人は多い職種かもね。こちらとしては一緒に成長して辞めていかれるのは正直悲しい。

谷川:なんでなんだろうなあ。なんで辞めるのかが僕にはよくわからない。カメラマン志望で入って、やりたいことをやらせてもらっているから。特に僕らは同期全員テレビが、メッチャ好きなんだよね。テレビが好きで面白いものが創りたいって思いで一致していて、自分の好きなテレビの仕事ができているから辞めたいなんて思わない。よく肉体的にきつくて辞めたいっていう人がいるけど、それは想定内だったし(笑)。あとは精神的に追い込まれたことが、そんなになかったこともあるかな。

精神的に追い込まれるのは辛いよね。でも今は会社もちゃんと休みを取って業務することが推奨されているし、自分たちの若い時みたいに辛くはないよね。

谷川:だね。あのころに戻れと言われたら戻りたくない(笑)。あと僕はロケ番組を担当していてロケが大好きなんだよね。ロケは自分が撮った画が必ず使われるからプレッシャーもあるけどやりがいも大きい。だけど今はロケ番組が本当に減ってしまっているので危機感を感じてる。手持ちのスマホとかで撮れちゃったりするから制作部だけで作って、技術に発注されなかったりして。

小塙:本当は技術に依頼したいんだよー!でも予算がね…。

谷川:そうだよね。予算の関係でそうなっているのはすごくわかる。だからこそ、カメラマンとしての技術を磨いて「俺たちが撮るからこのクオリティの画が撮れるんだ!」って胸を張って言えるように精進したいと思う。あとはカメラマンとして現場に出るために制作部にしっかり売り込みをかけていきたい。

技術センターが描く映像制作の未来

僕は年齢的にもデスク業務を任されることが多くなってきているけど、技術的なことでいうと、今、映像技術の分野はどんどん進化しているので、なるべく現場にいて最新技術に触れていたい。今後はワイヤレスカメラを使って映像を送って、色調整とかも遠隔で行って、中継できるようになっていくと思う。そうすると中継車がいらなくなるんだよね。
ベースは社内に組んで、そこで全部が完結することになる。そうすると例えば、一つのベースのスタッフで大阪で行われているラグビーの中継をした後、すぐに北海道の野球中継も行うことができるようになる。人も時間も場所もミニマムで済むようになったら、予算をかけずに中継ができるようになるよね。

若宮それ実証実験が行われているって聞いたことある。

業界では知られているよね。現場にカメラマンだけは行く必要があるけど、それ以外は全部、社内で済んでしまう。共テレってさ、中継車も他に先駆けて最新のものを創ったり、新しいことに挑戦しようっていう気概がある人たちの集まりだと思うんだよね。なので、ワイヤレスカメラを使った中継実験もそうだし、まだどこもやっていないことに挑戦する自分でありたいと思うし、これからも新しいことにどんどん挑戦していく会社であって欲しいと思う。

谷川:それだ! 共テレに望むことはそれにつきる!

制作部が描く映像制作の未来

中野まだ高橋が話してないね。

高橋:私はあまり先のことを考えないんだよね(笑)。年に一つでも「今年はこの仕事ができて良かった」と思えることを積み重ねていきたいかな。あとは年々、後輩が増えていくので育成に力をいれていきたいとは思ってる。
以前、採用のお手伝いをした時に「共テレに入ろうか迷っている子がいるから相談にのってほしい」と上司から言われて、相談に乗ったことがあって…。相談に乗った結果、共テレに入社してくれて今も続けてくれているんだけど、私の中でその子になんとなく責任を感じているところがあって。私と話したからこそ共テレに入った部分が少なからずあると思うので、楽しんでいて欲しいってすごく思う。その子とは今も定期的に会話するようにしていて。おかげさまで、すごく懐いてくれて生意気な助監督になってくれています(笑)。

中野入社してくれた子たちのために良い環境を作りたいという思いはすごくある。

高橋:中野とは席が近いから出社している時は雑談含めて、後輩たちとなるべく会話をするようにしてる。会社に来たら“タメ”になるし、楽しいんだって思って欲しい。

中野そうそう。コロナ禍以降に入社した子たちは出社が当たり前ではないから。その環境で育っているからなんだけど、私たちの頃は出社して周りの先輩たちから雑談の中でいろんなことを教えてもらって、それがすごく救いになったからね。そういうことを後輩にも感じてもらいたいなと思う。

谷川:制作部として映像制作の未来はどんな風になっていくと思う?

高橋:谷川くんも縦型ドラマの撮影をしていたけど、今は縦型ドラマ制作がすごく増えてきてて。私はそこにはあまり気負わずに、縦だろうが横だろうが自分が納得する良いものを創っていきたいって思ってる。さっき原くんも言っていたけど、共テレは新しいことに挑戦し続ける会社だと思うから、固定概念に縛られず、制作をしていきたいな。

小塙:本当にそう思う。予算を削られて番組制作をしないといけないのは大変だけど、そこを逆手にとって良い映像制作をすることはできるよね。

高橋:企画と中身と質によって適正な予算があるしね。
莫大な予算があってもそれを回すだけの腕がなければ意味がなくて…いろいろなメディアがある中で、日本にとらわれる必要もないし、視野を世界に向けて制作していくことも大切だし、これからどんどん新しい技術と共に撮れる映像も変わって、ドラマ作りの方法も変化していくと思う。

小塙:その時に自分の力がしっかり発揮できるようになっていたいね。

中野その頃には子どもも大きくなっているだろうし、自分の企画でドラマを撮るのが目標かな。

共テレにこんな人がきて欲しい!

若宮共テレって本当にいろんなことができるよね。

谷川:局やメディアにとらわれずに、いろいろな映像制作に関われるって他の制作会社にはなかなかない。

高橋:戦える場所が多岐に渡るよね。

TikTokもFOD(フジテレビオンデマンド)も、Netflixも…とにかく自分のやりたい場所で制作に関わることができる。

若宮あとは私がそうなんだけど、自分がやりたいって思っていなかった、知らなかった仕事に出会えて、それが自分のやりがい、生きる道になったりもする。

小塙:わかる。自分に向いていることを入社してから探せるんだよね。

中野ただ一つ言えることは…モノ創りが好きじゃないとダメだってことかな。

一同:そうだね、それは間違いない!映像が好きでモノ創りが好きな人、一緒に映像の未来を創りましょう!
今日は久々に同期と話せて、本当にいい時間になりました。ありがとうございました。

前編はこちらから

※『10万円でドラマをつくる!』…若手社員が予算10万円という縛りのみでゼロから創る共テレオリジナルミニドラマの企画

高橋眞智子(たかはし まちこ)
制作センター 第1制作部 プロデューサー
入社後アシスタントプロデューサーとしてドラマの現場を経験し、2021年に連続ドラマのスピンオフドラマ作品にて初プロデュース。
その後、『ばらかもん』(フジテレビ 2023年放送(以下省略)『嗤う淑女』(東海テレビ 2024年)『人事の人見』(フジテレビ 2025年)等に携わる。

中野栞里(なかの しおり)
制作センター 第1制作部 助監督
助監督としてドラマ制作に携わる。これまでに携わった作品に『ノンママ白書』(フジテレビ 2016年)『警視庁いきもの係』(フジテレビ 2017年)『黒井戸殺し』(フジテレビ 2018年)『デイジー・ラック』(NHK 2018年)『SUITS』(フジテレビ 2018年)『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS 2023年)等がある。

小塙瑠美(こばなわ るみ) 
制作センター 第2制作部 アシスタントプロデューサー
ドキュメンタリー、バラエティ番組のアシスタントディレクターを経て、2019年ディレクターとしてデビュー。恋愛リアリティショーや情報番組の制作に携わる。
2021年からは第一子・第二子の出産・育児休業を取得。2025年5月アシスタントプロデューサーとして職場復帰。現在は『いいものプレミアム』(フジテレビ)を担当。
これまでの主な担当番組は『チコちゃんが叱られる』(NHK)(チーフアシスタントディレクター)、『バイキングMORE』(フジテレビ)(ディレクター)、『吉 幾三MV ふるさとチョイス』(監督)など。

谷川博亮(たにかわ ひろあき)
技術センター 制作技術部 カメラマン
取材カメラマンとして情報、バラエティの外ロケをメインに担当している。海外出張も10カ国ほど経験。近年配信業務も増えてきたためNetflixの恋愛リアリティショーやABEMA、企業配信なども担当している。ドローン有資格者のためドローン撮影も行う。

原 由樹(はら よしき)
技術センター 制作技術部 ビデオエンジニア(VE)/ CGオペレーター
VEとしてスタジオの報道・情報・バラエティからラグビーやサッカー中継まで幅広く担当。中継ではCGオペレーターも担当している。
報道中継班にも属しており衆議院・参議院選挙や様々な現場の報道中継テクニカルディレクターも行っている。

若宮美歩 (わかみや みほ)
技術センター 制作技術部 ビデオエンジニア(VE)/スローオペレーター
情報番組やバラエティ番組のスタジオVEと、ラグビーやサッカー中継を中心にスポーツ中継のスローオペレーターを兼務。