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創造職人Files

Vol.02

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溢れ出る人間力を武器に人を繋げ魅了する

Vol.02  営業プロデューサー鈴木健三篇

クリエイターを通して職種にフューチャーする”創造職人Files”。
第二回は共テレの唯一無二の存在、第3制作部の営業プロデューサー鈴木健三。現役プロレスラーでもあり、“自分にしかできない事”を追い求め続けながら仕事に邁進する想い、そして成し遂げたい夢とは。溢れ出る人間力に満ち熱い魂を持った営業マン鈴木の愉快豪快なインタビューです。

東海テレビの営業マンから一転、プロレスラーへ

共テレに入社したのは2017年です。大学卒業後、東海テレビに入社し東京支社ネット営業部にいたのですが、新日本プロレスにスカウトされ一年後に退社。新日本プロレスに入門、WWE※1やAAA※2でも戦いました。
40歳を目前に自分の人生を見つめ直した時自分に何ができるのだろうと考え、東海テレビ営業マン時代のスキルとプロレスラーとして培ってきた“興行”という分野を掛け合わせた新しい営業プロデュースができるのはでないかと思い東海テレビ時代の先輩に相談したところ、ご縁をいただいたのが共テレでした。

明治大学ラグビー部、東海テレビ時代のテレビ業界の皆様に感謝!

営業を専任で担当している人間は共テレには私しかいません。よく入れてくれたなと思います(笑)。一人しかいないので自分で初年度の一年間の売上目標を定め営業をスタートしました。やる気しかなくプレッシャーは感じませんでした。
目標を定めた私がまずしたことは、大学時代の先輩・後輩と東海テレビ時代のテレビ業界の先輩や後輩、同僚達に連絡を取る事。私は明治大学ラグビー部出身で2度日本一になった経験もあるのですがその時の仲間の絆はとても強く、今でも大変お世話になっています。東海テレビ時代の先輩・後輩も私が共テレに入って営業を始めたと知り、色々なアドバイスをくれ、たくさんの協力もいただきました。そんな皆様からのご祝儀のような仕事のご依頼のおかげで初年度の目標を無事達成する事ができました。自由奔放に営業する私を共テレの皆さんは穏やかに朗らかに温かく見守ってくれましたね(笑)。

アントニオ猪木会長とN.Y.で遭遇。ビンタを食らう!?

今までで一番印象に残っている仕事は私の師であるアントニオ猪木会長のドキュメンタリー番組『燃える闘魂 ラストスタンド』(NHK)※3の制作です。大スターの猪木会長が当時、YouTubeでしか情報発信をしていなかった事に憤りと寂しさを感じ、テレビの企画を立ち上げNHKに持ち込み4~5回の企画面接を経てようやくGOサインが出て、大変嬉しく興奮もしました。
実は猪木会長とは苦い思い出がありました。かつてWWEに所属しN.Y.に滞在していた私が病院へ行くとなんと猪木会長が点滴を受けていたんです。まさかN.Y.の病院で遭遇するなんて夢にも思いませんからビックリして。一瞬本人じゃないのではないかと思ったのですが、間違いなく猪木会長なので近寄って挨拶をしました。そうしたら「今、何しているんだ」と言われて話をしていたら突然、点滴をしていた方の手でビンタを食らいました(笑)。あまりの衝撃と痛みとで呆然となり私はその場をそのまま立ち去ってしまいました。
その後、ドキュメンタリーの企画が決まった後、お会いした時に猪木会長が「N.Y.で会ったよな」って言ってくださったんです。猪木会長へは手紙で企画に対する自分の想いを伝えてはいましたが、まさかN.Y.で出会った私だと認識してくださっているとは夢にも思っていなかったので本当に嬉しかったです。

ドキュメンタリー番組『燃える闘魂 ラストスタンド』では、約2年間カメラを回し続けました。その間、私が聞き手役として猪木会長とずっと時間を共にしました。一緒に旅行にも行きました。当初、ファンを代表している気持ちが強く色々な事を聞かなくては!と気負って質問を繰り返していたのですが、ある時、猪木会長が喋らなくなったんです。その後一言「お前がこの内容をつくるんじゃねえ」と。そこで気がつきました。ありのままの猪木会長からの自然に発せられた言葉を待つしかないんだと。「俺なんか死んだら忘れられるよ」なんて弱気な事を言ったりする猪木会長に「そんなことありませんよ!」と答えたこともありました。
最初は病気で弱っていたのにカメラがまわり始めると、どんどん元気になってきて。猪木会長は真のスーパースターだと思いました。本当に貴重で光栄な時間を過ごさせてもらいました。

人を大切に営業プロデューサーとして邁進あるのみ

現在【日本介護協会】から依頼され、老人ホームでプロレス興行「共テレプロレスリング」を行っています。入所者様とそのご家族がいらっしゃって400名程集まったでしょうか。フリーのプロレスラーを募り私も体はたるんでいますが後期高齢者のヒーロー“KENSO”としてリングに上がりました(笑)。次は埼玉の老人ホームで興行が決まっています。今後も頼まれれば全国のホームへ行きますよ!
さらにこれからはプロレスラーの第二のステージを盛り上げる人材派遣業なんかも共テレでやりたいと思っています。自分が培ってきた人脈と、大切な仲間、そして共テレの企業力を活かし、より良い社会へ貢献する営業プロデューサーとして、これからも斬新な企画を立ち上げ“人”を大切に邁進していきたいですね。

※1 WWE…World Wrestling Entertainment。アメリカ合衆国のプロレス団体
※2 AAA…Asistencia Asesoría y Administración。メキシコのプロレス団体
※3 『燃える闘魂 ラストスタンド』(NHK)…2022年10月に亡くなったアントニオ猪木氏に約2年密着したドキュメンタリー。2022年12月29日初回放送

鈴木健三

制作センター 第3制作部 副部長
プロデューサー プロレスラー

高校・大学ではラガーマン。東海テレビへの新卒入社を経て2000年にプロレスラーデビュー。アメリカWWE、メキシコ、そして全日本プロレスなどで活躍後、2017年に共同テレビに中途入社。BSフジ『反骨のプロレス魂』でプロデューサーデビューしたほか、営業や広告代理業など幅広く活躍中。
(2023年3月取材)