HOME>共テレサーチ>創造職人Files>Never stop trying!
自分が共テレの新しい扉を拓く

創造職人Files

Vol.01

Special contents

Kyotele search

Never stop trying!
自分が共テレの新しい扉を拓く

Vol.01  バラエティディレクター小林彪架篇

クリエイターを通して職種にフューチャーする”創造職人Files“。
第一回は第2制作部のホープ、バラエティ担当の小林ディレクター。日々業務に励む中、何を想い、感じ、目指し、ディレクターとしてどんな仕事をしているのか。入社3年目ながら自ら企画した番組で社長賞に輝いた小林ディレクターの目指す先とは。

バラエティディレクターに必須なマルチプレイタスク

バラエティディレクターとしての仕事は、主に構成台本を書いたり、ロケに行ったり、VTRの編集をしたり、演出や作家と一緒に面白い企画を考えたり、プレビューと呼ばれるスタッフ試写用の仮のVTRを作る等、とにかく業務の幅が広く多岐にわたるのが特徴です。複数の業務を同時に行うスキルが問われます。

台本の第1稿は比較的ディレクターが書くことが多いと思います。それを作家さんに見てもらい、不自然な言い回しがないか、誤字脱字がないか等を最終的に確認してもらいます。台本には「こういう方向に進んだらいいな」という道筋を立て、“ボケ”や“ツッコミ”を誰が言うか等、仮に書いてあります。ですが演者さんを信頼していますし、なにより自分たちが想像もつかないようなやりとりをしたりコメントを言ってくださったりするのがプロの皆さんなんです。なのでカンペで台本のセリフを出すようなことはしません。

新企画アイディアは日常から生まれる

今は特番を2つ抱えています。それからあと1つ月一回の番組を担当させていただいていて、人手が足りない時にサポートにあたります。それらをこなしながら常に新企画のことを考えています。テレビを見ている時も、電車に乗っている時も。何かを見て「これ、面白そうだな」と思ったら、そこから着想を広げて企画化します。閃いたらすぐに企画書を書き始める。
企画書も最初はどう書けばいいか分かりませんでした。「企画の打ち合わせしたい」とプロデューサーに相談したところ作家さんを紹介してもらい、企画書のテンプレートをいただいて大量の企画書に目を通す各テレビ局の編成の方に目に留めてもらえるように、なるべく文章は短く、シンプルに分かりやすく魅力を伝える事が大切という事等、書き方までレクチャーしてもらいました。今持っている企画書を書く力があれば就活の時にもっと有利だったろうなと思います(笑)。

自分がアイディアを閃いた時にまず企画書を書くのは、書くことでその企画に矛盾がないか、話の辻褄があっているか、話が広がっていくか等を客観的に見ることができるから。そこで納得できなかったらそれは企画として成立していないんだなと気がつきます。

『恋愛トキワ荘』で最年少演出家に!新感覚バラエティを目指し奔走

共テレの最年少演出家として演出を担当した『恋愛トキワ荘』は企画を作家さんが持ってきてくれて、それをベースにどんな番組にしていくか話し合っていきました。当初は恋愛リアリティショーでいこうと思っていましたが、そうではなく司会のシソンヌ長谷川さんと森川葵さんに突っ込んでもらいながら展開していく“新感覚バラエティ”にしようと決めました。

最初に提案した先では却下されて通らなかった。それで「番組化されないな」と思っていたらプロデューサーが自分の知らない間にフジテレビに持って行っていて「決まったよ」と(笑)。さらに企画を出したのは自分なので演出もやりなさいと言われて!正直、嬉しいというより驚きすぎて「本当にやれるのか?」と不安の方が強かったです。なにしろスタッフの中で最年少でしたから。人生で一番大変な時期だったと思います。
深夜枠で予算もなかったので色々とやり繰りしながら、その場その場で臨機応変に対応しつつ全13回の放送をこなし、最終的に情報に間違いがないか等、演出家の責任として全て確認して…やりきりました(笑)。その結果、社長賞もいただきました。話を聞いた時には「嬉しい」というより、「光栄だな」という気持ちでした。

ジャンルを超えて常に新しいことに挑戦し続ける

共テレに入社を決めたのは「バラエティがやりたかったから」。ですが、そこに留まることなく様々なジャンルに挑戦し続けたいと思っています。今年の目標はドラマとラジオを自分の企画で演出すること。ある分野を突き詰める事も大切だと思っていますが、まだ体力も気力もあるうちに幅広く様々なジャンルを体験したい。常にクリエイティブな視点を持ちながら挑戦し続ける姿勢を忘れずに、ワクワクできる良質なコンテンツを創っていきたいと思っています。

小林彪架

制作センター 第2制作部
ディレクター

2020年入社。第2制作部でアシスタントを務める中、入社3年目で自ら企画立案して番組成立にこぎつけた『恋愛トキワ荘』でディレクターデビュー。現在は新番組を企画、準備中。
(2023年3月取材)