助監督五十畑哉耶2019年入社第1制作部
想像していた数十倍のしんどい現場を乗り越え今、セカンド助監督として新たな境地を切り拓く
Career step Case Chief assistant Director

現在の仕事について

助監督の仕事に終わりはない
ドラマの制作現場でセカンド助監督として仕事をしています。演出部の基本的な仕事である呼び込みやエキストラの手配、香盤表の作成、衣装やメイクの統括等、仕事は多岐にわたります。入社後まだ日が浅い自分に、現場で愛をもって厳しく接してくださる先輩助監督がいて、その方から助監督のイロハを学びました。助監督という仕事はこだわろうと思えば、際限なくこだわることができる仕事です。俳優の皆さんがどうしたら演技がしやすいか、監督がスムーズに演出できるようにするにはどうしたらいいか、照明さんやメイクさんカメラさんに気持ちよく仕事をしてもらうにはどうしたらいいか、考えることは山のようにあり、キリがありません。フォース助監督から始まり、サード助監督を経てセカンド助監督となり、自分のことで精いっぱいだった頃から、どうしたらチームとして心地よく、ベストな作品創りができるか、ということを今ようやく俯瞰して見られるようになってきました。厳しかった先輩助監督と同じ目線でやり取りができるようになり、大変だった頃を一緒に乗り切った同期と「俺たちすごくない?」なんて会話をしたりして。ほんと苦しかったけれど良くやってきたと思います。

“見ず嫌い”をなくし感性を磨け!
学生時代に社会で仕事をする大変さについて想像し、ある程度の覚悟はしていると思いますが、実際にはその想像を遥かに超える大変さです。それぞれの業種で様々な大変さがあると思いますが、特にこの業界は“好き”でないと続きません。心折れて辞めてしまうか、続けるかは“好き”の度合いにかかっています。その上で、自分好みの作品にばかり携われるわけではありませんから、“見ず嫌い”をなくすことが大切です。一人ひとりのスタッフが愛情を込めて作品に携わるかどうかは、作品が良いものになるかどうかを大きく左右します。作品は監督やプロデューサーだけが創っているわけではありません。携わる全てのスタッフがチーム一丸となって創り上げるものです。あらゆるジャンルのドラマや映画を観て感性を磨き、批評的な視点も養っておけば必ず武器になります。自分を信じて頑張ってください。