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CROSS TALK
01
制作職座談会

プロデューサーだから

やれることって、

いったいなんだろう。

プロデューサーって、何をする人? 何を作る人? どんな人が向いてるの?
分かるようで分からないそんな疑問を、
共同テレビで働く二人のプロデューサーに伺いました。
MEMBER
K.F
深野 和伸
プロデューサー
K.S
澤田 和平
プロデューサー
SESSION 01

10年以上続く、


制作職の師弟関係。

澤田も俺と同じ法学部出身だけど、なんで専攻と全く違うこの業界を目指したの?
深野深野
僕ちょうどリーマンショック直後の就活だったんですけど「大変な状況だけど、せっかく東京に出て来たんだから、東京でしかできないことをしたい」と思ったんです。
 澤田 澤田
そこで思いついたのが、映像業界だったってこと?
深野深野
はい。「昔からテレビが大好きだったな。テレビ業界って、コネがなくても受けることできるのかな?」とか、そんな所からスタートしました。深野さんは、何で法学部から映像業界を選んだんですか?
 澤田 澤田
俺も澤田と一緒で、やっぱり単純にテレビが大好きだったし「いつかああいう面白いものを作れる人になりたいな」という想いがあったから。新卒で最初に入った制作会社では、当時、現役バリバリの演出家だったテリー伊藤さんのもとで番組を作っていて、それはもう大変な時代だったけど、そこで教わったことは一生ものだね。
深野深野
僕にとっては、深野さんがまさに同じ存在です。一緒にたくさんの番組をやらせてもらいましたし、色んな場所に連れて行ってもらいました。教わったことは、数えきれないです。
 澤田 澤田
素直で明るくて可愛げもあるから、俺としては「上手く育ってくれればいいな」って、息子みたいに思ってたよ。そんな澤田が、ADから始まってやがてディレクターになり、その後フジテレビの番組常駐を経て今やプロデューサーになった訳だから、大したもんだよな。
深野深野
深野さんのお陰です、本当に。フジテレビの番組常駐から帰ってきた2017年頃は、特に自信を失っていた時期でもあって、キャリア的にも悩んでいたんです。そんな時に深野さんが「じゃあ俺の所でAPをやればいいじゃないか」と言って下さり、そこから始まった『石橋貴明のたいむとんねる(フジテレビ)』が、今に至る転機でした。
 澤田 澤田
当時澤田がディレクターとして悩んでいるっていう情報も入って来ていたので、ずっと気に掛けていたんだよね。本当は自分の下でAPとしてじっくり育てたかったんだけど、組織上の方針もあってそうもいかず。心配してたんだよ、東京のお父ちゃんとして(笑)。
深野深野
ありがとうございます。
 澤田 澤田
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SESSION 02

プロデューサーとして感じる、


『ドキュメンタル』とは。

澤田は今、俺がプロデューサーとして参加している『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル(amazon)』に、同じくプロデューサーとして入っているよね。
深野深野
とはいえ、『ドキュメンタル』に関して言うと、僕は収録の前後にしか携わっていないんですよね。いわば“当日のアテンドをしているプロデューサーの一人”という感じでしょうか。
 澤田 澤田
いや、すごく重要なポジションだよ。『ドキュメンタル』では、収録前に“出演者同士を絶対に会わせない”ということが大前提。だから廊下で出演者が鉢合わせしないように、インカムを持ったディレクターが「誰々さんがトイレに行きたがっています」とか「誰々さんがタバコを吸いたがっています」といったリクエストを集めている。で、それを聞いて「今は楽屋から出ないでください」とか「今、喫煙所に行ってください」といった指示を出しているのが澤田だよね。
深野深野
前任の方がいたのでそれに倣ってやっているものの、やはりすごく緊張しますね。特に『ドキュメンタル』は、独特の緊張感があるように思います。
 澤田 澤田
それは俺も同感。収録が始まったら、何があっても基本的にVTRは止まらない中での数時間、とにかく相手が笑うまで笑わせ続けるという状況。もちろん、いつ誰が笑うか見てなければいけないから、空気の張り詰め方が他の番組とはだいぶ違うよね。
深野深野
そうですね。スタッフ側も「ミスっちゃ駄目だ」という、いい意味での緊張感の中でやれている番組だと思います。出演者の皆さんは当然緊張されていますし。
 澤田 澤田
あの1,000万円という賞金はリアルに渡されるお金なので、死にもの狂いで相手を笑わそうとする凄みも感じるよね。本当にリアルな笑いが繰り広げられていて、その現場を間近で見ていられるのはすごく幸せを感じる。
深野深野
そこに至るまでの準備には大変なこともあるんじゃないですか?
 澤田 澤田
これはどの番組でも同じだけど、プロデューサーやディレクターは、演出家の意図を実現すべく努力をする訳だよね。そこには様々な制限があることが多いので、上手くバランスを取りながら交渉や調整を重ねて、面白さが削られないようにしてくことが使命だと考えている。『ドキュメンタル』のシーズン11のように、本来人を笑わせることを生業にしている芸人の方でなく、俳優やミュージシャン、アスリートといった様々なジャンルの方々が出演される場合は、個々の出演者ごとにできることできないことを調整しつつ、その中でも最大限面白いことを実現することが必要なので、かなりタフな仕事だったかもしれないね。
深野深野
そうですよね。出演者の方々はもちろん、『ドキュメンタル』は関わるスタッフも多いですし。
 澤田 澤田
そうだね。初期のコロナ禍における撮影時に、スタジオに入る、技術さん、美術さんを含めた全スタッフ、全キャスト関係者の合計250人余りのPCR検査を手配しなければならないとなった時には、本当に倒れるかと思った(笑)。当時はまだ検査キットなどというものは世の中に出回っていなくて、出演者を含め、全員クリニックに行って検査を受けてもらわなければいけなかったんだよ。「こんな大人数を限られた期間に受け入れてくれる所なんかあるのか…?」と思った。
深野深野
大変すぎる(笑)。
 澤田 澤田
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SESSION 03

いい番組作りは、


いい雰囲気作りから始まる。

深野さんの“これからの目標”って、何ですか?
 澤田 澤田
え、俺の目標? 年寄りの目標なんて年金の上積みくらいだよ(笑)。
深野深野
いやいやいや(笑)。
 澤田 澤田
澤田の目標は、何なの?
深野深野
働きやすい環境作りです。いろんな現場に行きますが、上司や先輩が威圧的な人だとやっぱり下の子は委縮するじゃないですか。だから、僕が携わる番組は皆にのびのびと仕事をしてもらいたいと思っています。「こういう番組を作りたい」という想いもあるんですが、同時にそういった現場の環境を大切にしたいんです。共同テレビに勤める人は優しくて柔らかい人が多いので、それを一つでも多く広げていきたいというか。
 澤田 澤田
澤田が言うように、確かに現場の雰囲気って、やっぱり上に立つ人によってだいぶ違うと思う。上の人間が下を気遣える現場にどこもなっていかなければいけないと思うし、自分が携わる現場ではチームワークを大切にしているつもりだよ。
深野深野
プロデューサーは現場の中心になることが多いので、影響力が大きいですよね。その意味で、深野さんがプロデューサーを務められていた『石橋貴明のたいむとんねる(フジテレビ)』は、やっぱり現場に一体感があったように思います。
 澤田 澤田
そう感じていてくれたことはうれしいな。やっぱりプロデューサーは番組の責任者として、その番組の良い雰囲気作りということも努めなければいけないと思う。
深野深野
番組作りの過程で、やっぱり体力的に厳しい瞬間もありますよね。そんな時、精神的にもきつい環境なのか、あるいは「結構、楽しいな」と思いながらやれているのかで、モチベーションが全く変わってくると思うんです。だからこそ、プロデューサーである自分たちが、ストレスが溜まっていそうなスタッフをケアしてあげたり適材適所を見極めて仕事を任せてあげたりすることが大切なのかなと思っています。
 澤田 澤田
どれだけ技術が進んでも、やっぱり番組作りの根本には“人と人とのコミュニケーション”があるからね。いきいきと自分らしく働けているかというシンプルなことが大切なんだと思う。その意味で、プロデューサーという立場だからこそ作れるものが“現場の空気感”なのかもしれない。
深野深野
そうですね。
 澤田 澤田
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