RECRUIT
instagram
MY PAGE
MY PAGE
イメージ
CROSS TALK
03

制作×技術 異職種座談会

制作職、技術職。

それぞれが感じている、

番組作りへの想い。

共同テレビにある、2つの職種。
プロデューサー・ディレクター・制作スタッフなど企画から完成・納品までのラインを中心になって
管理・進行する制作職と、カメラマン・音声・VE・編集など映像づくりを支える技術職。
ここでは、2つの職種それぞれの立場から、番組作りの難しさや醍醐味を伺いました。
MEMBER
K.F
深野 和伸
プロデューサー
T.A
安達 敏春
演出/
プロデューサー
S.S
佐々木 信一
テクニカル
プロデューサー
SESSION 01

それぞれの立場での、


『ドキュメンタル』の関わり方

安達さんは元々別の制作会社に所属されていたんですよね?2022年に“社員推薦”を受けて、正式に共同テレビの社員になった。
深野深野
そうです、そうです。こんなおっさん入れてどうすんだ、と思ってるんですけど(笑)。
安達安達
それは、安達さんの仕事が抜群だったからでしょう。
佐々木佐々木
そうなんです。
安達安達
自分で言った(笑)。安達さんは、普段プロデューサーや演出をやることが多いけれど、『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル(amazon)』では、フロアディレクターとして関わってもらっていますね。
深野深野
そうです、そうです。仕事としては、まずは“出演者同士を会わせない係”です。『ドキュメンタル』って、“撮影用のセットに入るまで、他の出演者が誰か分からない”ということを徹底しています。事前に会ったら台無しになっちゃうので、セットのドアを“ガチャ”って開けて「こちらです」って言うまで、絶対に鉢合わせにならないよう整えることが大切な仕事ですね。
安達安達
あとは、トラブル時の対応ですか?
佐々木佐々木
はい。照明が落ちたとかマシントラブルが起きたという“どうしようもない中断時”の、技術さんや美術さん、マネージャーさんも含めた各スタッフへの対応ですね。「ここ映せてますか?」「どこまで撮れてますか?」といった確認はもちろん、「じゃあ30分後に始まります」といった広報を含め、確認したい諸々をデカい声で喋る係です。深野さんは『ドキュメンタル』で、スタジオではないところではどんな作業をされてますか?
安達安達
番組プロデューサーの業務として、予算とスタッフ集めとその管理、あとスケジュール管理が中心です。ただこの『ドキュメンタル』は通常のテレビバラエティとは規模が大きく異なるので重圧はかかります。とはいえ、芸人さんが中心となって笑わせ合いをしていたシーズン10まではまだ楽だったんですよ。僕の他にも、立派な演出家さんや作家さんがいらっしゃいますから。その後、シリーズ初の“異種格闘技戦”になったシーズン11の時は、人生で一番かっていうぐらい神経を使いました。
深野深野
皆さん相手を笑わせるために色んなことを考えて来て下さいますので、ディレクターや作家さんを加えて打ち合わせを何度も重ねました。やはりそれぞれのお立場もありますから、そこにはたくさんの交渉や調整が必要で、なかなかタフな仕事でしたね。でも、逆にそこが「久々にやりがいのある仕事だったな」という実感でもあります。
深野深野
あの錚々たる顔触れを資料で見た時点で、もう堪んなかったですもん。「よく集まったな!」っていう。その分、裏側はすごかったんだろうなと想像していました。
安達安達
イメージ
SESSION 02

技術視点で見る、


『ドキュメンタル』のすごみ。

『ドキュメンタル』の撮影では、佐々木さんをはじめとする技術職の皆さんのすごみを、毎回感じます。
深野深野
本当に。『ドキュメンタル』における佐々木さんのポジションは“テクニカルプロデュース”になるんですか?
安達安達
そうですね。基本的にはプロデューサーである深野さんに言われた内容を全て予算通りに、技術的にクリアすることが使命です(笑)。
佐々木佐々木
いや、本当に大変だと思います。1つの番組で使うカメラとしては僕自身も見たことのない台数を全部管理して頂いて。すごい技術だと思います。
深野深野
あれは見たことないですよね。
安達安達
見たことがない。それも国立競技場で撮影すると言うならともかく、テレビスタジオに入るあの規模のセット面積に対してですよ。
深野深野
それぞれのカメラの配置は、基本的には佐々木さんが考えているんですか?
安達安達
“出演者の動きがどうなるか”を制作スタッフと研究しながら「ここは必ずほしいね」とか「ここは少し厚く配置しよう」などと話し合いながら決めています。あとは、カメラマンの姿が見切れないことも考慮しています。
佐々木佐々木
そうなると、少なくともセット内のカメラは、必然的に固定カメラかリモコンカメラという風になる訳ですね。
深野深野
そうなんです。限られた範囲でしかカメラが動かないので、発生する死角を補うような形の配置になっていたりしますね。
佐々木佐々木
シリーズを経て、機材も変わっていますか?
安達安達
初回の撮影は、ほとんど4K機材で収録しました。2回目以降の撮影をすべて4K機材で撮影できるかを検討した結果、カメラ台数も多いことからHD機材も使用することにしました。
佐々木佐々木
自由に撮れるカメラの台数を考えると、一部HDもあった方が便利なんですね。
深野深野
そうなんです。何よりも出演者の方々の“笑った瞬間”をとらえることが重要ですので、HDカメラも必要だということです。
佐々木佐々木
とはいえ、今や新しいものを揃えようとすると、必然的に4K用のカメラになるんじゃないですか?
安達安達
その通りなんです。HDの機材がどんどん少なくなってきているので。でも4Kはコストが20〜30%ほど高いのでレコーダーはHDでやります、という感じですかね。
佐々木佐々木
なるほど。
深野深野
イメージ
SESSION 03

今、求められる映像と、


共同テレビの強み。

お二人は、視聴者が今の映像作品に求めているものは何だと思いますか?
佐々木佐々木
マスが求められなくなってきたというか、求められる種類が細かくなってきた気がしますね。それこそ、親子全員でテレビ見ていた時代が終わって、世代が区切られてきた気がします。だから、以前だと「19時ならこの世代が見てるよ」と言われていたけど、今は一辺倒でそうでもないかもしれないな、と思っています。
安達安達
映像メディアの選択肢が増えましたからね。
佐々木佐々木
そうなんです。例えば、先ほどから話に出ている『ドキュメンタル』は配信です。配信って、別に19時から親子全員で見なくて、自分の都合で好きな時間に見ますもんね。その意味で、媒体や時間帯に関わらず幅広い層へ向けて作っている松本さんは、やっぱりすごいですよね。
安達安達
あとは、視聴者はあらゆる媒体を観ていて目が肥えているので、やっぱり嘘は見抜かれる。もちろん、演出と嘘は違うんですけれども、それでも“嘘のない演出”を心掛けることは大切だなと思います。嘘なく、正直に面白くすることを考えなければいけないっていうのは、すごく感じますね。
深野深野
一方で、“作り込み過ぎると逆に面白くない”というジレンマもありますよね。
安達安達
ある種のライブ感がないと面白くない。そこが大切です。
深野深野
『ドキュメンタル』は、まさにライブ感ですよね。技術的にもそこは意識していて、「この人は、こうするだろうな」っていう予想のもと、画も音も見逃さずに撮っていくことを大切にしています。
佐々木佐々木
事前に用意した構成“じゃない”所で発生することがライブ感ですもんね。だからあえて出演者の方々が“上手く踏み外してくれるやり方”を仕込んでおくというか。そういったライブ感を映像に残すためには、技術職の方々との連携がすごく大事なんですよね。
安達安達
そういう意味でも、社内に技術部があるのが、共同テレビの強みですよね。どの現場でもプロデューサーやディレクターと技術者が密に連携して番組作りができます。
佐々木佐々木
そうなんですよね。「こういう画を撮りたいんです」って相談したら、「撮ってみたんだけど」って、軽く編集までしたサンプル動画をくれるんですよ。これ、会社が違ったらなかなか難しいと思うんですよね。
安達安達
まさにそこが共同テレビの一番の魅力であり、強みだと思います。僕自身、大学新卒で別のテレビ制作会社に入社して制作を行ってきましたが、共同テレビのように撮影技術や編集技術がひとつの屋根の下にある会社なんてテレビマンとして夢のような環境です。ですので、テレビや映像制作が好きな方にはぜひ来ていただきたいと思います。
深野深野
イメージ
TOP