PEOPLE
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第1制作部では、主に映画やドラマの企画立案から撮影・編集までを行っています。その中で、私は現在ドラマの助監督をしています。画面に映る小道具の発注や制作、時間設定を考えるほか、現場では小道具の準備やカチンコを打ったり、各部署の手伝いに走り回ったりと忙しく動いています。
台本を読んで文字として頭に入っていたものが、多くの人の手によって現場で実際に形になっていくのを目の当たりにすると、毎回心が震えます。また、自分が関わったものがドラマの世界に入り込む瞬間も感動します。役者さんをはじめ、プロのスタッフに囲まれて一つのドラマを作り上げる過程には、たくさんのやりがいがあります。もちろん、最初は分からないことがたくさんあり、一つ一つ覚えていくことは大変でしたが、その過程すら楽しむことができれば、怖いものはありません。
ある有名監督が「主人公と同じ気持ちで撮影期間を過ごしている」と仰っていました。それは、ドラマの中の主人公だけでなく、“主人公を演じる役者さんの気持ち”に寄り添い続けることだと。その監督には、まだ遠く及ばないですが、主人公や役者さんの気持ちを自分の頭で考えうる限り考え続けることで、一つ一つの撮影が楽しくなっています。
幼少期から見ていた大好きなドラマや映画を作ってきたプロデューサーや監督と同じ空間で働き、自分自身も監督を目指すことのできる環境はほかにありません。憧れのプロデューサーや監督と話をして、いろいろなことを吸収しながら一緒に仕事をするこの日々は、とても充実しています。
不思議な言い方かもしれませんが、この仕事に向いているのは“素直で、ちょっとずる賢い人”かなと思います。素直な人は色んなことを吸収するのが早く、どんな仕事も楽しむことができます。さらにずる賢さを兼ね備えていれば、視野を広く、言われたこと以外を自分の頭で考えて先に進めるクレバーさがあるように感じます。どちらの力も持っていると、人より早く成長できるのではないでしょうか。モノづくりのプロが集まるこの業界だからこそ、そういう方に来て頂きたいです。
現場に集合
ロケの日は、大体渋谷か新宿に集合してバスで移動します。第1現場撮影
スタンドイン(役者さんの代わりにカメラ前に立つこと)をしたり、小道具の準備やカチンコを打ったりします。移動
バスに乗って次の現場へ移動します。休憩
昼休憩。毎回、お弁当はおいしいです。第2現場撮影
一般の方の通行が多い時は、カメラが回っている間だけ止まって頂くようお願いすることもあります。移動
バスに乗って次の現場へ移動します。第3現場撮影
危険なシーンは事前に検証して撮影に臨むので、検証通りに行くように現場で準備します。休憩
夜休憩。夕食もお弁当がおいしいです。撮影終了
撮影が終わると疲れますが、達成感もあります。移動〜退勤
バスで渋谷か新宿に戻って解散します。