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ENTRY NUMBER 02
長編記事公開

2005年入社
映像制作部 カメラマン
K.T
制作実績
(番組名・順不同)
・直撃LIVE グッディ!
・とくダネ! など
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大学時代、変わらない初期衝動
大学時代に所属していた『映画研究会』が、映像を志す最初のきっかけです。自分の映像を作りたい一心で入会し、大学一年生の夏休みには“当時、自主映画制作をするうえで一番良いとされていたカメラ”と“編集用のmac”を購入しました。総額、なんと50万円! 18歳の大学生にとっては大金です。それでも「本気で映像を作るなら、いまが勝負だ」と自分に言い聞かせ、親に借金をしてなんとか手に入れました。
思いきって購入したカメラでしたが、その成果はすぐに現れました。サークル内のメンバーから「そのカメラ、貸してくれ!」と声がかかるようになったのです。そこで私が提案したのが「自分で撮影させてくれるのなら、OK!」という条件。場数を踏むことで自身のテクニック向上につながると考えました。そんな発想で依頼を受けていくうち、次第にサークル内で「あいつは撮影がうまい」と評判に。多くの現場へ参加しました。
いま思えば素人ならではの拙さもたくさんありましたが「こんなものが撮りたいんだけど」という声を受け「それって、こういうことじゃない?」と映像に変換した際に生まれる、相手の感動した表情や頼ってもらえる嬉しさは「カメラマンになりたい!」と思った初期衝動そのもの。撮るものや関わる人は広がりましたが、その喜びはいまなお変わりません。
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“撮影中に照明を消した”新人時代
『映画研究会』で撮影の経験を重ね、意気揚々と踏み出したカメラマンの道でしたが、入社後に感じた最初の感情は“劣等感”でした。まず、大学で専門的に映像を学んでいた同期との知識の差が埋まらない。手持ちの機材で独自の映像を撮っていた自分と比べ、彼らは学校が所有する機材や照明を使いプロの技術を体系的に学んでいたんです。
もちろん、現場に入っても何もできませんでした。アシスタントとしてはもちろん、社会人としても半人前。「いったい自分は何なんだろう」「お給料をいただいていいのだろうか」と、悩んだことを覚えています。その一例が、入社して間もない頃に参加したバラエティ番組。声優さんがボウリングをする様子を撮影していたのですが、すべてのゲームが終わった流れで、撮影中にも関わらずなぜか“照明を消して”しまったんです。もちろん、撮影後にはかなり怒られました。
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いまだから問われる、
“プロの価値”を追求する
現在の仕事は、技術センター内にある映像制作部に所属するカメラマン。『ENG』と呼ばれるテレビカメラを軸にした方式を用いて、主にロケ取材をおこなっています。中でも、うちの部署は情報番組や報道番組、ドキュメンタリーを得意としているため、外へ出て天候やニュースなどの取材をすることが多々あります。また「カメラマンは、カメラがなくなったらただの人」だといわれるように、機材は何より重要な存在。一台数百万円するというその価値はもちろんお金には換えられない“映像”を残す存在なので、どんな悪天候でも最優先で守ります。スマートフォンで誰でも気軽に映像を残せるいまだからこそ「プロのカメラマンが生む価値とは何か」が問い直されていると肝に銘じ、日々現場へ向かっています。
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その場所、その現場で得た感動を、映像で伝える
これまで様々な現場で経験を積み、いまでは自分の撮った画がほぼ毎日全国放送で流れています。だからこそ気を付けているのは“心の迷い”を画に出さないこと。ニュースの生中継などで、カメラマンが一瞬でも「右かな、左かな」と迷えば、視聴者はかならず違和感を覚えます。現場でどこにカメラを振るか、何を見せるかはカメラマンの判断に委ねられるので、まさに腕の見せ所。迷いなく最適な判断をおこないます。
また、カメラマンは“普段行けない場所に行き、普段会えない人に会える”仕事でもあります。私自身、入社2年目の頃に北極圏での撮影に同行した際は、一生に残る感動を得ました。アシスタントとして働きながら、目の前に広がる極地の風景に心が震え「この仕事に就いてよかった」と心から思ったことを覚えています。
私は、カメラマンは“好奇心”を持つことが大切だと考えています。世間を騒がせるニュースの現場や台風が上陸した港町の風景、地球の果てに広がる絶景など、目の前の光景すべてを面白がれる人こそが向いていると思うのです。テクニカルな知識や経験は、なくても大丈夫。私自身、劣等感を感じながら努力して技術を学び、カメラマンの最前線に立ちました。「もっと面白い風景を見たい」「心の震えを映像で伝えたい」と思ったのなら、ぜひ門をくぐってください。一生を掛けるべき仕事だと、自信を持ってオススメします。
※内容は、すべて取材当時(19年10月時点)のものです
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