RECRUIT
instagram
MY PAGE
MY PAGE
ENTRY NUMBER 05
長編記事公開

2016年入社
映像制作部 ビデオエンジニア
H.T
制作実績
(番組名・順不同)
・フジテレビ情報番組全般
・逃走中 など
イメージ
きっかけは『スター・ウォーズ』
この仕事に就くきっかけは、子どもの頃に観たSF映画です。中でも『スター・ウォーズ』が大好きで、中学生の頃にエピソード4・5・6のメイキング映像をDVDで鑑賞し、小型模型やジオラマを駆使して撮影するその光景に感銘を受けたことを覚えています。また、その後に鑑賞したエピソード1・2・3のメイキングでは、クロマキーやCGが多用されている様子を見て、時代の変化に応じ最新の技術で映像表現を追求する姿勢にやはり心打たれました。
そうした憧れを抱いたまま、就職活動では映像制作に関連する様々な会社を検討しました。その中で目にとまったのが、共同テレビです。他社の多くが、入社後に本人の適性などを“会社側が”検討して職種が決まる中で、共同テレビは採用の段階で“本人が”制作職か技術職かを選べたのです。私自身は、せっかくなら普段は入れない現場を目にして映像に残したいと考えていたので、技術職を選択できる当社への入社を決めました。
熱意を込めて踏み込んだ技術職の世界でしたが、最初の2年間は失敗の連続でした。細かいミスは、数え上げればキリがありません。例えば、複数台のカメラを使用したとあるハウススタジオでの撮影も、その一つです。こうした大規模な撮影に際しては、サポート役としてカメラアシスタントも複数人付きます。私もその一人だったのですが、経験が浅いものでどう動いたら良いのか分からない。役割分担も上手くできず、別のアシスタントが既にやったことを繰り返してしまい「もうやってるよ」と指摘されたり、やらなければならないことをできていなかったりと、もう散々でした。別の撮影では必要なレンズを用意し忘れ、カメラマンに迷惑をかけたこともあります。とにかく、ミスから学び、繰り返さないように努めることの連続でした。
イメージ
イメージ
先輩との仕事は、緊張の連続
当時の思い出は数えればキリがありませんが、特に緊張するのが先輩カメラマンとのコミュニケーションです。入ったばかりの技術職の新人にとって、先輩カメラマンは雲の上の存在。そんな方が大勢いて、当日にならないと誰と組むかが分からないのです。もう、前日から「どんな人だろう…」「上手くできるかな…」と、緊張しっぱなしですよ。
また、入社間もない頃はまだ先輩方全員の顔と名前が一致していないため、「○○さんと組んでね」と名前だけ聞かされてもピンとこない。「どの人だ?」と社内を右往左往する所からスタートしていたことを覚えています。
撮影中も、緊張は続きます。例えば、街頭インタビューの撮影に際してはディレクターやADが「ちょっとインタビューできる人を探してくるんで待っててください」と現場を離れることもあり、その場は先輩カメラマンと“1対1”になります。最初は、本当にもう何を喋ったらいいのか分からない。「何か話さなきゃいけないかもしれないけど、何を話したらいいんだろう…」と、たくさん冷や汗をかきました。
もちろん、今では全ての先輩方とお仕事をさせて頂き、話に詰まることもありません。皆さんいい方ばかりで、その技術にいつも驚かされています。振り返ると「何であの頃はそんなに緊張していたんだろう」と思うのですが、やっぱり何もかも初めてで精一杯だったんでしょうね。ですので、自分と同じような緊張や気まずさを感じる後輩がいたら「それは自然なことだよ」と伝えたいです。
イメージ
イメージ
現場の経験を積みながら、
カメラマンとしての経験を養う
現在は、ミキサーと呼ばれる音声収録の担当者としてロケに参加しています。機材を担ぎ、リポーターや出演者などの声を機材に取り入れ、レベルを調整することが役目です。また、同時に将来のカメラマン候補生として、社内のカメラマンテストにも挑戦中。毎月テーマをいただき、そのテーマに沿った自主撮影をおこない評価される形で、審査を受けています。これまでに培ったロケ現場での経験やオンエアとの比較を参考に、番組になった際の「前後の繋がり」を意識しながら、撮影をおこなっています。
「カメラマン志望なのに、音声をやっているの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。ですが、これは非常に大切な経験です。カメラマンや音声などの技術職は、1人で現場へ赴くことも少なくありません。ロケ先へ行って、機材の調整やセッティング、撮影まで全てをこなさなければならない訳です。そこで大切になるのが“場数”。どんな立場であれ現場入りし、そこで現場の空気や全体の流れを学び、時には先輩方の動きを見て学ぶことが不可欠です。そうすることで、どんなロケであっても落ち着いて対処できるメンタルや安定した仕事ができる知識が身につくのです。
イメージ
目の前の課題の先、あの頃の憧れへ
個人的には、スタジオでの撮影よりもロケ先での撮影の方が好きです。その理由は“自分で撮った画が全て”という潔さと責任があるから。スタジオ撮影では、多くの場合、役割別に複数台のカメラが存在します。ところがロケは“1台”のみの場合もある。つまり、その現場の映像を届けるための素材は、そのカメラの画しかない訳です。だからこそ、撮影の善し悪しが番組の質に大きな影響を与える。上手く撮れた際の達成感も大きい分「なんでこんな画しか撮れてないんだ!」と失望される可能性もあります。その両面を持ち合わせている潔さに、憧れを感じます。
もちろん、国内国外問わずたくさんの場所に行けることもカメラマンの役得です。先輩方は多種多様な国に行かれていて、そういう話を聞くだけでもワクワクします。本当に「そんなところ行ってるんですか!?」という場所に行ってるんですよ。
憧れは尽きませんが、まずは目の前の試験をクリアすることが一歩目。あの頃の自分を興奮させたSF作品に少しでも近づけるよう、これからも邁進していきます。
※内容は、すべて取材当時(20年11月時点)のものです
採用サイトTOP >
TOP